脳卒中片麻痺患者の上肢機能障害に対する低頻度反復性経頭蓋磁気刺激と集中的作業療法の併用療法における治療成績の報告

「要旨」【目的】機能的な改善が難しいといわれている慢性期の脳卒中片麻痺患者の上肢機能に対して, 経頭蓋磁気刺激(TMS)と集中的作業療法による15日間の入院プログラムを実施し, その長期的治療効果を明らかにする. 【対象と方法】2010年8月から2012年3月までに本治療目的で当院に入院した慢性期の脳卒中患者138名を対象とした. 方法は低頻度(1Hz)のTMSを健側大脳半球に20分施行後, 60分の作業療法, 60分の自主訓練からなる治療を1セッションとして, 15日間の入院期間中に入退院日と日曜を除く毎日午前, 午後にそれぞれ行った. 治療前後に上肢機能, 日常生活での麻痺手の使用頻度,...

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Veröffentlicht in:相澤病院医学雑誌 2013-03, Vol.11, p.37-42
Hauptverfasser: 安藤道彦, 原寛美, 並木幸司
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「要旨」【目的】機能的な改善が難しいといわれている慢性期の脳卒中片麻痺患者の上肢機能に対して, 経頭蓋磁気刺激(TMS)と集中的作業療法による15日間の入院プログラムを実施し, その長期的治療効果を明らかにする. 【対象と方法】2010年8月から2012年3月までに本治療目的で当院に入院した慢性期の脳卒中患者138名を対象とした. 方法は低頻度(1Hz)のTMSを健側大脳半球に20分施行後, 60分の作業療法, 60分の自主訓練からなる治療を1セッションとして, 15日間の入院期間中に入退院日と日曜を除く毎日午前, 午後にそれぞれ行った. 治療前後に上肢機能, 日常生活での麻痺手の使用頻度, 生活の質(QOL)の変化を評価した. 治療終了6ヵ月後まで外来にて同様の機能評価を実施した. 【結果】全例が治療プログラムを有害事象なく終了し, 治療終了6ヵ月後までフォロー可能だった者は91名(66%)だった. 上肢機能ではFMA, WMFT, STEF, 握力で治療終了後に優位な改善を認め(P
ISSN:1882-0565