新型コロナウイルス感染症専用仮設病棟における酸素供給法についての考察
「I. 序文」新型コロナウイルスは, エアロゾル感染のみならず, 環境中における生存がかなり長く接触感染も起こりやすいため, 院内感染によるクラスターが大きな問題となっている. ひとたび院内クラスターが発生すると, 感染したスタッフのみならず濃厚接触したスタッフの自宅待機が必要となるため, 臨床現場に深刻な影響をもたらす. こうした院内感染を防ぐためには隔離施設での対応が望ましいと考えられ, わが国でも新型コロナウイルス感染症(coronavirus disease 2019:COVID-19)の感染拡大に伴っていくつかのプレハブ型の臨時仮設病棟が設置・運営された. 通常の病院診療において酸素...
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Veröffentlicht in: | 人工呼吸 2021, Vol.38(2), pp.174-176 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「I. 序文」新型コロナウイルスは, エアロゾル感染のみならず, 環境中における生存がかなり長く接触感染も起こりやすいため, 院内感染によるクラスターが大きな問題となっている. ひとたび院内クラスターが発生すると, 感染したスタッフのみならず濃厚接触したスタッフの自宅待機が必要となるため, 臨床現場に深刻な影響をもたらす. こうした院内感染を防ぐためには隔離施設での対応が望ましいと考えられ, わが国でも新型コロナウイルス感染症(coronavirus disease 2019:COVID-19)の感染拡大に伴っていくつかのプレハブ型の臨時仮設病棟が設置・運営された. 通常の病院診療において酸素供給量を意識することはほとんどないが, 多くの患者に酸素投与を必要とするCOVID-19診療では安定した酸素供給を確保することが非常に重要である. しかし, こうした臨時仮設病棟での酸素供給の問題点や運営上の課題などに関してはほとんど共有されていない. |
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ISSN: | 0910-9927 2436-3103 |
DOI: | 10.50903/jsrcm.38.2_174 |