Narrow band imaging は鼻中隔矯正術・鼻中隔外鼻矯正術における粘軟骨膜弁挙上での軟骨と軟骨膜の間のコントラストの違いを強調する
はじめに: 鼻中隔矯正術や鼻中隔外鼻矯正術において, 軟骨膜下に粘軟骨膜弁を挙上することは鼻中隔穿孔を避けるために重要である. 粘軟骨膜弁を挙上する際, 熟練した術者であれば色調や感触から軟骨膜上または軟骨膜下のいずれの層で剥離を行っているか区別可能であるが, モニターの視覚情報だけで全てを助手と共有するのは難しい. さらに, 鼻中隔前方は結合織が厚いため, 前弯矯正を行う術式では剥離の難易度は高い. 狭帯域光観察(Narrow band imaging : NBI)は粘膜表層の毛細血管と組織の観察を容易にする光学的画像強調技術である. 頭頸部領域では表在癌の早期診断だけでなく神経鞘腫手術にも...
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Veröffentlicht in: | 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会会報 2024/05/20, Vol.127(5), pp.686-688 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | はじめに: 鼻中隔矯正術や鼻中隔外鼻矯正術において, 軟骨膜下に粘軟骨膜弁を挙上することは鼻中隔穿孔を避けるために重要である. 粘軟骨膜弁を挙上する際, 熟練した術者であれば色調や感触から軟骨膜上または軟骨膜下のいずれの層で剥離を行っているか区別可能であるが, モニターの視覚情報だけで全てを助手と共有するのは難しい. さらに, 鼻中隔前方は結合織が厚いため, 前弯矯正を行う術式では剥離の難易度は高い. 狭帯域光観察(Narrow band imaging : NBI)は粘膜表層の毛細血管と組織の観察を容易にする光学的画像強調技術である. 頭頸部領域では表在癌の早期診断だけでなく神経鞘腫手術にも応用されている. 今回われわれは鼻中隔矯正術, 鼻中隔外鼻矯正術における粘軟骨膜弁の挙上においてNBIが有用であるかどうかを検討した. 方法: 2019年4月~2020年8月の間に当院で鼻中隔矯正術, 鼻中隔外鼻矯正術を行った15人26側を対象とした. |
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ISSN: | 2436-5793 2436-5866 |
DOI: | 10.3950/jibiinkotokeibu.127.5_686 |