難聴を伴う地域在住高齢者における補聴器使用頻度および認知機能との関連について

目的 : 難聴は認知機能低下の危険因子であるが, 補聴器使用が認知機能低下を抑制し得るかは不明である. また, 日本における難聴者の補聴器所有率は欧米に比して少ない. そこで本研究では国立長寿医療研究センターで遂行中の老化に関する長期縦断疫学研究(National Institute for Longevity Sciences, Longitudinal Study of Aging : NILS-LSA)のデータを用いて, 難聴を伴う地域在住高齢者における補聴器の使用頻度と, 補聴器使用と認知機能の関連について検討した. 方法 : NILS-LSAの第2次調査から第7次調査までの参加者のう...

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Veröffentlicht in:日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会会報 2023/09/20, Vol.126(9), pp.1089-1091
Hauptverfasser: 杉浦, 彩子, 内田, 育恵, 西田, 裕紀子, 寺西, 正明, 下野, 真理子, 鈴木, 宏和, 中島, 務, 丹下, 智香子, 大塚, 礼, 安藤, 富士子, 下方, 浩史
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:目的 : 難聴は認知機能低下の危険因子であるが, 補聴器使用が認知機能低下を抑制し得るかは不明である. また, 日本における難聴者の補聴器所有率は欧米に比して少ない. そこで本研究では国立長寿医療研究センターで遂行中の老化に関する長期縦断疫学研究(National Institute for Longevity Sciences, Longitudinal Study of Aging : NILS-LSA)のデータを用いて, 難聴を伴う地域在住高齢者における補聴器の使用頻度と, 補聴器使用と認知機能の関連について検討した. 方法 : NILS-LSAの第2次調査から第7次調査までの参加者のうち, 60歳以上でMini-Mental State Examination(MMSE)の結果があり, 純音聴力検査で良聴耳の500, 1,000, 2,000, 4,000Hzの気導聴力の平均が25dBを超える1,193名の3,260件の累積データを用いて解析した.
ISSN:2436-5793
2436-5866
DOI:10.3950/jibiinkotokeibu.126.9_1089