頸部郭清術の基本―側頸部郭清術

側頸部郭清術 (LND) は, Ⅱ-Ⅳ (J1-J3) のリンパ節領域を切除する郭清術式である. 原則として中・下咽頭癌, 喉頭癌の cN0 症例が適応となるが, 術前後の治療によって適応は変化する. 原発巣との関係, 治療既往などを考慮して確実な手術操作が行える皮膚切開を選択し, ワーキング・スペースを確保する. 手術中には郭清組織の牽引によって臓器の位置関係が変化することに留意する. 頸筋膜などの解剖学的構造を理解し, 指標となるランドマークを確実に見せることで安定した側頸部郭清術 (LND) を目指すことができる....

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会会報 2022/12/20, Vol.125(12), pp.1658-1665
1. Verfasser: 上村, 裕和
Format: Artikel
Sprache:jpn
Schlagworte:
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:側頸部郭清術 (LND) は, Ⅱ-Ⅳ (J1-J3) のリンパ節領域を切除する郭清術式である. 原則として中・下咽頭癌, 喉頭癌の cN0 症例が適応となるが, 術前後の治療によって適応は変化する. 原発巣との関係, 治療既往などを考慮して確実な手術操作が行える皮膚切開を選択し, ワーキング・スペースを確保する. 手術中には郭清組織の牽引によって臓器の位置関係が変化することに留意する. 頸筋膜などの解剖学的構造を理解し, 指標となるランドマークを確実に見せることで安定した側頸部郭清術 (LND) を目指すことができる.
ISSN:2436-5793
2436-5866
DOI:10.3950/jibiinkotokeibu.125.12_1658