COVID-19 流行下における鼻ネブライザー療法実態調査
ネブライザー療法は耳鼻咽喉科診療において本邦では施行率の高い治療法である. しかし, どれくらいの頻度で施行されているかなどの詳細な検討は少ない. また2020年新型コロナウイルス感染症 (Coronavirus Disease 2019: COVID-19) の流行により, ネブライザー療法はエアロゾル発生手技の一部と報告されたことにより施行の是非において大きな影響を受けた治療法である. そこで, 今回, 旧日本耳鼻咽喉科感染症・エアロゾル学会 医用エアロゾル研究推進委員会では日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会地方部会 (青森, 三重, 滋賀, 岡山, 鹿児島) および大阪府耳鼻咽喉科医会, 福岡...
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Veröffentlicht in: | 日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会会報 2022/02/20, Vol.125(2), pp.159-166 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Zusammenfassung: | ネブライザー療法は耳鼻咽喉科診療において本邦では施行率の高い治療法である. しかし, どれくらいの頻度で施行されているかなどの詳細な検討は少ない. また2020年新型コロナウイルス感染症 (Coronavirus Disease 2019: COVID-19) の流行により, ネブライザー療法はエアロゾル発生手技の一部と報告されたことにより施行の是非において大きな影響を受けた治療法である. そこで, 今回, 旧日本耳鼻咽喉科感染症・エアロゾル学会 医用エアロゾル研究推進委員会では日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会地方部会 (青森, 三重, 滋賀, 岡山, 鹿児島) および大阪府耳鼻咽喉科医会, 福岡県耳鼻咽喉科専門医会会員に対してアンケート調査を施行した. 632件の回答を得た. COVID-19 流行以前には583件 (92.2%) が施行していた. 2020年4月には131件 (22.4%) と減少し, 2020年8月には388件 (66.6%) と施行率は上昇していた. 施行中の感染対策では,「窓などを開放して換気」は306件 (78.7%),「座席間隔をあける」290件 (74.6%)などであり, 患者対策では「体温の測定」や「マスクの着用」など, 多くの施設は以前と異なり, 感染対策を施しながらの実施であった. |
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ISSN: | 2436-5793 2436-5866 |
DOI: | 10.3950/jibiinkotokeibu.125.2_159 |