癒着性中耳炎に対する鼓室形成術の手術成績
1995~2018年に施行した癒着性中耳炎に対する鼓室形成術148例を検討した結果, 対象症例の軽症化の傾向が見られた. 粘膜移植等を中心とした癒着防止策を行っていた1978~1994年の既報の成績と, cartilage tympanoplasty を中心として行った2006年以降の成績を比較したところ, 術後鼓膜正常例が60%から83%, 聴力成績の成功率が55%から67%へ改善が見られた. 2006年以降の例で, 術前 CT での含気の所見が上鼓室まで認められる例および乳突腔まで認められる例を含気良好群, 同部に含気を認めない例を不良群として術後聴力成績を比較したところ, 成功率は前者が...
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Veröffentlicht in: | 日本耳鼻咽喉科学会会報 2021/05/20, Vol.124(5), pp.756-762 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 1995~2018年に施行した癒着性中耳炎に対する鼓室形成術148例を検討した結果, 対象症例の軽症化の傾向が見られた. 粘膜移植等を中心とした癒着防止策を行っていた1978~1994年の既報の成績と, cartilage tympanoplasty を中心として行った2006年以降の成績を比較したところ, 術後鼓膜正常例が60%から83%, 聴力成績の成功率が55%から67%へ改善が見られた. 2006年以降の例で, 術前 CT での含気の所見が上鼓室まで認められる例および乳突腔まで認められる例を含気良好群, 同部に含気を認めない例を不良群として術後聴力成績を比較したところ, 成功率は前者が84%, 後者が46%で有意差を認めた (P =0.002). 含気良好群の年齢が平均31.1歳に対し不良群は平均51.8歳と, 前者で有意に年齢が低かった (P |
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ISSN: | 0030-6622 1883-0854 |
DOI: | 10.3950/jibiinkoka.124.756 |