直視鏡で上顎洞前壁と側壁にアプローチする方法 (DALMA 法)

目的: 歯齦部切開を伴うCaldwell-Luc(CL)法は, 上顎洞の前壁を手術で操作する. そのため術後の頬部の感覚麻痺はCL法に関連した主要な合併症の一つである. われわれは, 歯齦部切開を行わず, さらに前上歯槽神経損傷のリスクを軽減することで頬部の感覚麻痺を最小限に抑える方法として, 「直視鏡で上顎洞前壁と側壁にアプローチする方法」(DALMA法)を開発した. 本研究では, DALMA法の手術手技を説明し, その有効性と合併症を検討することを目的とした....

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:日本耳鼻咽喉科学会会報 2021/03/20, Vol.124(3), pp.246-247
Hauptverfasser: 大村, 和弘, 野村, 和弘, 青木, 聡, 鴻, 信義, 田中, 康広
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:目的: 歯齦部切開を伴うCaldwell-Luc(CL)法は, 上顎洞の前壁を手術で操作する. そのため術後の頬部の感覚麻痺はCL法に関連した主要な合併症の一つである. われわれは, 歯齦部切開を行わず, さらに前上歯槽神経損傷のリスクを軽減することで頬部の感覚麻痺を最小限に抑える方法として, 「直視鏡で上顎洞前壁と側壁にアプローチする方法」(DALMA法)を開発した. 本研究では, DALMA法の手術手技を説明し, その有効性と合併症を検討することを目的とした.
ISSN:0030-6622
1883-0854
DOI:10.3950/jibiinkoka.124.246