めまいの頭位治療とリハビリテーションの実際
「はじめに」 めまいの原因はさまざまであるが, 原因の多くは前庭障害である. 治療法として薬物治療と非薬物治療(生活指導, 心理治療, リハビリテーション)がある. リハビリテーションは非薬物治療として重要な位置を占める治療法である. 本稿では, はじめにめまいのリハビリテーションの実際を示し, その後頭位治療について述べる. 「1. めまいのリハビリテーションとは」 めまいのリハビリテーションは前庭リハビリテーションとも言う. これは1940年代に頭部外傷後のめまいに対してCawthorneとCookseyによって最初に報告された. その後耳鼻咽喉科医, 神経内科医, 理学療法士によってさま...
Gespeichert in:
Veröffentlicht in: | 日本耳鼻咽喉科学会会報 2020/05/20, Vol.123(5), pp.385-388 |
---|---|
1. Verfasser: | |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
Tags: |
Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
|
Zusammenfassung: | 「はじめに」 めまいの原因はさまざまであるが, 原因の多くは前庭障害である. 治療法として薬物治療と非薬物治療(生活指導, 心理治療, リハビリテーション)がある. リハビリテーションは非薬物治療として重要な位置を占める治療法である. 本稿では, はじめにめまいのリハビリテーションの実際を示し, その後頭位治療について述べる. 「1. めまいのリハビリテーションとは」 めまいのリハビリテーションは前庭リハビリテーションとも言う. これは1940年代に頭部外傷後のめまいに対してCawthorneとCookseyによって最初に報告された. その後耳鼻咽喉科医, 神経内科医, 理学療法士によってさまざまな報告がされている. 前庭障害患者はめまいやふらつきなどさまざまな症状を訴えるが, これらの症状は前庭眼反射(VOR ; vestibulo-ocular reflex)と前庭脊髄反射(VSR ; vestibulo-spinal reflex)の機能障害によって生じる. |
---|---|
ISSN: | 0030-6622 1883-0854 |
DOI: | 10.3950/jibiinkoka.123.385 |