経口的手術 (ELPS) で切除し得た下咽頭血管奇形例の検討
下咽頭血管奇形は比較的まれな腫瘍であり, 自覚症状が乏しく腫瘍が増大しない場合は経過観察となることが多い. 一方, 腫瘍の増大傾向を認めた場合などには手術的治療が行われており, 硬化療法, レーザー手術, 外切開などがこれまで報告されてきた. 当院では彎曲型喉頭鏡を用い咽頭を広く展開し経口的に切除を行う術式 (内視鏡的咽喉頭手術) が本腫瘍の切除に適すると考え, 2011年11月~2017年12月までの間に7例に行った. いずれも術後音声・嚥下機能障害なく良好な経過が得られた. 本術式は低侵襲であり合併症も少なく, 下咽頭血管奇形のような良性腫瘍を切除する場合の選択肢の一つになり得るのではない...
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Veröffentlicht in: | 日本耳鼻咽喉科学会会報 2019/07/20, Vol.122(7), pp.976-981 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 下咽頭血管奇形は比較的まれな腫瘍であり, 自覚症状が乏しく腫瘍が増大しない場合は経過観察となることが多い. 一方, 腫瘍の増大傾向を認めた場合などには手術的治療が行われており, 硬化療法, レーザー手術, 外切開などがこれまで報告されてきた. 当院では彎曲型喉頭鏡を用い咽頭を広く展開し経口的に切除を行う術式 (内視鏡的咽喉頭手術) が本腫瘍の切除に適すると考え, 2011年11月~2017年12月までの間に7例に行った. いずれも術後音声・嚥下機能障害なく良好な経過が得られた. 本術式は低侵襲であり合併症も少なく, 下咽頭血管奇形のような良性腫瘍を切除する場合の選択肢の一つになり得るのではないかと思われた. |
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ISSN: | 0030-6622 1883-0854 |
DOI: | 10.3950/jibiinkoka.122.976 |