PGA シートのフィブリン糊での貼付により外耳道後壁削除型鼓室形成術後の乳突腔は早期に上皮化する
はじめに: 外耳道後壁削除型鼓室形成術(CWD)は真珠腫性中耳炎の治療, 中でも再発例や大きく後壁が破壊された症例の治療法として用いられている. CWDは真珠腫の摘出を確実にし, 再発率が低い信頼できる術式である. 一方, 欠点として術後の肉芽形成や痂皮の貯留に感染が伴い耳漏が断続的に持続することがある. CWD術後乳突腔が早期に上皮化することにより, このような術後乳突腔障害を減少させることができると思われる. Polyglycolic acid (PGA)は吸収糸に使われているポリーマーで, 胸膜や腹膜の補強材として使われている. また, 近年は舌癌術後の早期上皮化に有用として, フィブリ...
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Veröffentlicht in: | 日本耳鼻咽喉科学会会報 2018/07/20, Vol.121(7), pp.952-953 |
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Hauptverfasser: | , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | はじめに: 外耳道後壁削除型鼓室形成術(CWD)は真珠腫性中耳炎の治療, 中でも再発例や大きく後壁が破壊された症例の治療法として用いられている. CWDは真珠腫の摘出を確実にし, 再発率が低い信頼できる術式である. 一方, 欠点として術後の肉芽形成や痂皮の貯留に感染が伴い耳漏が断続的に持続することがある. CWD術後乳突腔が早期に上皮化することにより, このような術後乳突腔障害を減少させることができると思われる. Polyglycolic acid (PGA)は吸収糸に使われているポリーマーで, 胸膜や腹膜の補強材として使われている. また, 近年は舌癌術後の早期上皮化に有用として, フィブリン糊とともに用いられている. 本研究では従来からの創傷被覆材を用いた群とPGAシートとフィブリン糊も用いた群間で, 上皮化までに要する日数を比較し, この方法が早期上皮化に寄与するか否かを検討した. |
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ISSN: | 0030-6622 1883-0854 |
DOI: | 10.3950/jibiinkoka.121.952 |