Computational fluid dynamics により術後機能評価した睡眠時無呼吸症候群

鼻腔, 咽頭など上気道の狭窄は睡眠時無呼吸症候群 (OSAS) の発症に関与することが知られており, 治療方針の決定には狭窄部位の同定が重要である. OSAS に対して口蓋垂軟口蓋咽頭形成術を行った症例に computational fluid dynamics(CFD) を行い, 治療による上気道の気流の変化を検討した.  術前では中咽頭, 声門上部に流速, 陰圧の上昇を認める部位があった. 術後は中咽頭部で流速, 陰圧の低下を認めたが, 声門上部では逆に増加を認めた.  OSAS に対する気流の解析結果が術後の治療効果と関連することが示され, 気流解析によって術後の治療効果を予測できる可能...

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Veröffentlicht in:日本耳鼻咽喉科学会会報 2017/08/20, Vol.120(8), pp.1073-1078
Hauptverfasser: 野村, 務, 西嶌, 大宣, 近藤, 健二, 菊地, 茂
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:鼻腔, 咽頭など上気道の狭窄は睡眠時無呼吸症候群 (OSAS) の発症に関与することが知られており, 治療方針の決定には狭窄部位の同定が重要である. OSAS に対して口蓋垂軟口蓋咽頭形成術を行った症例に computational fluid dynamics(CFD) を行い, 治療による上気道の気流の変化を検討した.  術前では中咽頭, 声門上部に流速, 陰圧の上昇を認める部位があった. 術後は中咽頭部で流速, 陰圧の低下を認めたが, 声門上部では逆に増加を認めた.  OSAS に対する気流の解析結果が術後の治療効果と関連することが示され, 気流解析によって術後の治療効果を予測できる可能性があると考えられた.
ISSN:0030-6622
1883-0854
DOI:10.3950/jibiinkoka.120.1073