アスピリン不耐性喘息とアスピリン耐性喘息間における尿中-LTE4 と慢性副鼻腔炎副鼻腔粘膜への好酸球分布の違い
背景: 好酸球浸潤のある慢性副鼻腔炎の臨床病理学的な要因と尿中ロイコトリエンE4(U-LTE4)濃度の関係はいまだに十分な解明がなされていない. 鼻茸組織に含まれる大量のシステニルロイコトリエン(Cys LTs : cysteinyl leukotriene)と鼻茸における好酸球の浸潤の相関傾向をSteinkeらが報告した. しかしこの報告では鼻茸の解剖学的由来部位についての詳細な検討が行われていない. Cys LTsは気管支平滑筋収縮作用, 血管透過性亢進作用, 分泌腺刺激作用を有する気管支喘息の重要なメディエーターである. 好酸球は, 肥満細胞, 好塩基球, 単球とともに, Cys LTs...
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Veröffentlicht in: | 日本耳鼻咽喉科学会会報 2016/12/20, Vol.119(12), pp.1553-1554 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 背景: 好酸球浸潤のある慢性副鼻腔炎の臨床病理学的な要因と尿中ロイコトリエンE4(U-LTE4)濃度の関係はいまだに十分な解明がなされていない. 鼻茸組織に含まれる大量のシステニルロイコトリエン(Cys LTs : cysteinyl leukotriene)と鼻茸における好酸球の浸潤の相関傾向をSteinkeらが報告した. しかしこの報告では鼻茸の解剖学的由来部位についての詳細な検討が行われていない. Cys LTsは気管支平滑筋収縮作用, 血管透過性亢進作用, 分泌腺刺激作用を有する気管支喘息の重要なメディエーターである. 好酸球は, 肥満細胞, 好塩基球, 単球とともに, Cys LTsを産生する主要な細胞と考えられている. Cys LTsのうちロイコトリエンE4(LTE4)は, LTC4の主要な代謝物であり, 現在最も信頼性の高い解析因子と考えられている. |
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ISSN: | 0030-6622 1883-0854 |
DOI: | 10.3950/jibiinkoka.119.1553 |