扁桃周囲膿瘍から波及した食道粘膜下膿瘍の1例

症例は54歳男性. 咽頭痛を主訴に入院. 炎症反応の高値, 頸胸部 CT では扁桃下極から頸部食道にかけて膿瘍および, 壁肥厚を認めた. 咽頭膿瘍を切開し, 細菌検査では Streptococcus milleri group の一つである Streptococcus constellatus が検出された. 扁桃周囲膿瘍から波及した食道粘膜下膿瘍と診断した. 炎症は, 咽頭粘膜間隙から食道粘膜下にのみ波及したと考えられた. 炎症が食道壁内にのみ留まったため, 重篤化せず抗菌薬による保存的治療にて軽快した....

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Veröffentlicht in:日本耳鼻咽喉科学会会報 2016/07/20, Vol.119(7), pp.962-966
Hauptverfasser: 井上, 麻美, 岡本, 康太郎, 永尾, 光, 豊田, 健一郎
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:症例は54歳男性. 咽頭痛を主訴に入院. 炎症反応の高値, 頸胸部 CT では扁桃下極から頸部食道にかけて膿瘍および, 壁肥厚を認めた. 咽頭膿瘍を切開し, 細菌検査では Streptococcus milleri group の一つである Streptococcus constellatus が検出された. 扁桃周囲膿瘍から波及した食道粘膜下膿瘍と診断した. 炎症は, 咽頭粘膜間隙から食道粘膜下にのみ波及したと考えられた. 炎症が食道壁内にのみ留まったため, 重篤化せず抗菌薬による保存的治療にて軽快した.
ISSN:0030-6622
1883-0854
DOI:10.3950/jibiinkoka.119.962