非定型カルチノイドに扁平上皮癌を合併した喉頭癌の1例
喉頭原発神経内分泌腫瘍は比較的まれであるが, 神経内分泌腫瘍に扁平上皮癌を含めた他の組織型を混合する腫瘍はさらにまれである. 今回われわれは非定型カルチノイドに扁平上皮癌を合併する症例を経験した. 症例は79歳男性, 主訴は痰であった. 喉頭ファイバーで右声門上部を原発とする隆起性腫瘍を認め, 右声帯は固定していた. 直達喉頭鏡下に生検を行い扁平上皮癌と診断された. 画像検査と合わせて T3N1M0 Stage III と診断. 喉頭全摘術, 右頸部郭清術を施行した. 病理検査にて同一腫瘍内に非定型カルチノイドと扁平上皮癌を認めた. リンパ節転移が2つあり, いずれも非定型カルチノイドの転移で...
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Veröffentlicht in: | 日本耳鼻咽喉科学会会報 2015/01/20, Vol.118(1), pp.34-39 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 喉頭原発神経内分泌腫瘍は比較的まれであるが, 神経内分泌腫瘍に扁平上皮癌を含めた他の組織型を混合する腫瘍はさらにまれである. 今回われわれは非定型カルチノイドに扁平上皮癌を合併する症例を経験した. 症例は79歳男性, 主訴は痰であった. 喉頭ファイバーで右声門上部を原発とする隆起性腫瘍を認め, 右声帯は固定していた. 直達喉頭鏡下に生検を行い扁平上皮癌と診断された. 画像検査と合わせて T3N1M0 Stage III と診断. 喉頭全摘術, 右頸部郭清術を施行した. 病理検査にて同一腫瘍内に非定型カルチノイドと扁平上皮癌を認めた. リンパ節転移が2つあり, いずれも非定型カルチノイドの転移であった. 術後放射線照射を行い, 術後4年5カ月経過したが再発なく生存している. |
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ISSN: | 0030-6622 1883-0854 |
DOI: | 10.3950/jibiinkoka.118.34 |