副神経再建手術の術後機能評価

全頸部郭清術の際の副神経切除症例20例に対して副神経の再建手術を行った. その内14例 (副神経再建群) では副神経の切除断端の間で神経再建を行った. 他の6例 (頸神経・副神経再建群) は, 副神経の中枢側が大きく欠損して通常の神経再建ができない例で, 残存した末梢側の副神経と頸神経 (C2あるいはC3) の間で神経吻合を行った. 術後の肩関節機能を評価した結果, 副神経再建群および頸神経・副神経再建群の間に差はなく, いずれも同時期の副神経温存群41例よりは劣る傾向はあるものの, 副神経切除非再建群13例よりも良好な結果であった....

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Veröffentlicht in:日本耳鼻咽喉科学会会報 2014/01/20, Vol.117(1), pp.20-25
Hauptverfasser: 朝倉, 光司, 本間, 朝, 計良, 宗, 長屋, 朋典, 氷見, 徹夫
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:全頸部郭清術の際の副神経切除症例20例に対して副神経の再建手術を行った. その内14例 (副神経再建群) では副神経の切除断端の間で神経再建を行った. 他の6例 (頸神経・副神経再建群) は, 副神経の中枢側が大きく欠損して通常の神経再建ができない例で, 残存した末梢側の副神経と頸神経 (C2あるいはC3) の間で神経吻合を行った. 術後の肩関節機能を評価した結果, 副神経再建群および頸神経・副神経再建群の間に差はなく, いずれも同時期の副神経温存群41例よりは劣る傾向はあるものの, 副神経切除非再建群13例よりも良好な結果であった.
ISSN:0030-6622
1883-0854
DOI:10.3950/jibiinkoka.117.20