HIV初感染による重症咽頭炎からVAHSを来した1例

症例は21歳の男性. ウイルス性咽頭炎の診断で入院加療となったが, 入院後全身状態が悪化し, 骨髄穿刺検査所見により血球貪食症候群と診断された. 患者が同性愛者であったことからHIV抗体を測定したが, 陰性であり, その後HIV-1 RNA定量よりHIVウイルス感染症と判明し, HIV初感染によるVAHSと診断した. 本症例の経験から, ウイルス性咽喉頭炎様の症状が長引く時には急性HIV症候群も考慮し, HIV抗体のみならず, HIV-RNA量を測定する必要があると考えられた....

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Veröffentlicht in:日本耳鼻咽喉科学会会報 2011, Vol.114(8), pp.726-730
Hauptverfasser: 永屋, 恵子, 横井, 秀格, 成井, 裕弥, 春山, 琢男, 吉井, 良太, 矢内, 彩, 芳川, 洋, 池田, 勝久
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:症例は21歳の男性. ウイルス性咽頭炎の診断で入院加療となったが, 入院後全身状態が悪化し, 骨髄穿刺検査所見により血球貪食症候群と診断された. 患者が同性愛者であったことからHIV抗体を測定したが, 陰性であり, その後HIV-1 RNA定量よりHIVウイルス感染症と判明し, HIV初感染によるVAHSと診断した. 本症例の経験から, ウイルス性咽喉頭炎様の症状が長引く時には急性HIV症候群も考慮し, HIV抗体のみならず, HIV-RNA量を測定する必要があると考えられた.
ISSN:0030-6622
1883-0854
DOI:10.3950/jibiinkoka.114.726