下咽頭癌放射線治療後再発診断にNBIが有用であった1例

下咽頭癌放射線治療後に局所再発した場合には, 喉頭を含めた咽喉食摘出術が治療として選択されることが多いと思われる. 今回われわれはNarrow Band Imaging (NBI) システムを用いた内視鏡検査で下咽頭右梨状陥凹癌根治放射線治療後に局所再発したと思われる癌を早期診断し, 内視鏡を用いた粘膜切除術で腫瘍切除が施行できた症例を経験した. 初期治療から3年, 下咽頭粘膜切除術から約1年喉頭機能を温存でき, 局所再発なく経過観察中である. NBI内視鏡検査は咽喉頭に新たに発生する表在癌の診断に有用であることが期待されてるが, 放射線治療後の局所再発発見・診断にも有用性があるのではないかと...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:日本耳鼻咽喉科学会会報 2007/10/20, Vol.110(10), pp.680-682
Hauptverfasser: 渡邉, 昭仁, 谷口, 雅信, 辻榮, 仁志, 藤田, 昌宏, 佐々木, 重幸
Format: Artikel
Sprache:jpn
Schlagworte:
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:下咽頭癌放射線治療後に局所再発した場合には, 喉頭を含めた咽喉食摘出術が治療として選択されることが多いと思われる. 今回われわれはNarrow Band Imaging (NBI) システムを用いた内視鏡検査で下咽頭右梨状陥凹癌根治放射線治療後に局所再発したと思われる癌を早期診断し, 内視鏡を用いた粘膜切除術で腫瘍切除が施行できた症例を経験した. 初期治療から3年, 下咽頭粘膜切除術から約1年喉頭機能を温存でき, 局所再発なく経過観察中である. NBI内視鏡検査は咽喉頭に新たに発生する表在癌の診断に有用であることが期待されてるが, 放射線治療後の局所再発発見・診断にも有用性があるのではないかと思われた.
ISSN:0030-6622
1883-0854
DOI:10.3950/jibiinkoka.110.680