谷型突発難聴の検討

近年, 突発難聴で発症する聴神経腫瘍 (SDAN) の存在が知られているが, 今回我々は, SDANと突発性難聴 (SD) の聴力像を谷型を中心に比較検討した. 1984-1992年の9年間に, 浜松医大と関連4病院を受診した SDAN13例と SD493例を比較すると, 谷型はSDAN中10例 (77%, 以下谷型AN), SD中40例 (8%, 以下谷型SD) を占め, この差は統計的に有意であった (Fisherの直後確率計算法). 谷型 AN と谷型 SD の各周波数別聴力レベルを比較検討すると, 谷型 AN では125, 250, 500Hzが, 谷型SDに比べ障害されにくかった (...

Ausführliche Beschreibung

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:日本耳鼻咽喉科学会会報 1997, Vol.100 (3), p.295-298
Hauptverfasser: 武林悟, 浅井美洋, 野末道彦, 峯田周幸, 竹下有, 竹山昌孝, 黄永信理, 細川誠二, 渡辺高弘
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:近年, 突発難聴で発症する聴神経腫瘍 (SDAN) の存在が知られているが, 今回我々は, SDANと突発性難聴 (SD) の聴力像を谷型を中心に比較検討した. 1984-1992年の9年間に, 浜松医大と関連4病院を受診した SDAN13例と SD493例を比較すると, 谷型はSDAN中10例 (77%, 以下谷型AN), SD中40例 (8%, 以下谷型SD) を占め, この差は統計的に有意であった (Fisherの直後確率計算法). 谷型 AN と谷型 SD の各周波数別聴力レベルを比較検討すると, 谷型 AN では125, 250, 500Hzが, 谷型SDに比べ障害されにくかった (p
ISSN:0030-6622
DOI:10.3950/jibiinkoka.100.295