Acoustic rhinometryによる血管収縮剤の評価
「I はじめに」鼻腔生理機能検査法の1つとして, acoustic rhinometryが近年導入された. この検査の特徴は被検者の前鼻孔にノーズピースを当てるのみの簡便性である. また測定の時間は短く, 再現性が高い. Acoustic rhinometryは血管収縮剤(点鼻薬)の急速なる経時的変化の観察に適していると考え, 点鼻薬を投与後の鼻腔断面積, 及び容積の経時的変化を検討したので報告する. 「II 対象・方法」鼻腔が正常である男性8名(平均年齢32歳, 27-39歳)を対象とした. はじめに前鼻鏡所見で鼻中隔(下方)が凹側(正中の場合は片側)の鼻腔内に点鼻薬(血管収縮剤)を投与した...
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Veröffentlicht in: | 日本耳鼻咽喉科学会会報 1994-02, Vol.97 (2), p.207-387 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「I はじめに」鼻腔生理機能検査法の1つとして, acoustic rhinometryが近年導入された. この検査の特徴は被検者の前鼻孔にノーズピースを当てるのみの簡便性である. また測定の時間は短く, 再現性が高い. Acoustic rhinometryは血管収縮剤(点鼻薬)の急速なる経時的変化の観察に適していると考え, 点鼻薬を投与後の鼻腔断面積, 及び容積の経時的変化を検討したので報告する. 「II 対象・方法」鼻腔が正常である男性8名(平均年齢32歳, 27-39歳)を対象とした. はじめに前鼻鏡所見で鼻中隔(下方)が凹側(正中の場合は片側)の鼻腔内に点鼻薬(血管収縮剤)を投与した. 今回使用した点鼻薬は塩酸テトラヒドロゾリン0.1%, プレドニゾロン0.02%の合剤(コールタイジン(R), 以下C液と略記), 及び硝酸ナファゾリン0.05%(プリビナ(R), 以下P液と略記)である. 今回は各々の点鼻薬の10倍希釈, 100倍希釈液の0.5mlを鼻腔内に投与した. |
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ISSN: | 0030-6622 |