顎下腺癌のTNM分類―全国271例の検討と予後

「はじめに」 昭和53年(1978)から厚生省がん研究助成金により日本TNM委員会(JJC, Japanese Joint Committee)頭頸部小委員会唾液腺部門として, 唾液腺癌の症例登録を行ってきた. 昭和33年(1958)症例を最初とし, 平成3年4月1日(1991)までに顎下腺癌は271例となった. 本研究では, UICC(Union Internationale Contre le Cancer)1)に基づいた顎下腺癌症例のTNM分類, 病理組織型, 5年・10年粗生存率などについて述べる. 「対象および方法」 対象施設は全国の医学部および歯学部の耳鼻咽喉科, 外科, 口腔外科...

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Veröffentlicht in:日本耳鼻咽喉科学会会報 1992-01, Vol.95 (1), p.32-153
Hauptverfasser: 石毛俊行, 金子敏郎, 今野昭義, 内藤準哉, 林崎勝武
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「はじめに」 昭和53年(1978)から厚生省がん研究助成金により日本TNM委員会(JJC, Japanese Joint Committee)頭頸部小委員会唾液腺部門として, 唾液腺癌の症例登録を行ってきた. 昭和33年(1958)症例を最初とし, 平成3年4月1日(1991)までに顎下腺癌は271例となった. 本研究では, UICC(Union Internationale Contre le Cancer)1)に基づいた顎下腺癌症例のTNM分類, 病理組織型, 5年・10年粗生存率などについて述べる. 「対象および方法」 対象施設は全国の医学部および歯学部の耳鼻咽喉科, 外科, 口腔外科, がんセンターなどの頭頸科である. 唾液腺癌症例の登録依頼のために往復ハガキを各施設に送付後, その返信をもとにあらためて登録票を送付し, 症例記入後返送してもらうという方法で昭和53年(1978)より毎年実施した.
ISSN:0030-6622