頭頸部癌に対する局所免疫化学療法の基礎的研究
「緒言」 我々の教室では頭頸部癌治療に免疫療法を有効に組み入れた集学的治療をめざし検討している. 特に「recombinant Interleukin-2(rIL-2)局所投与の有用性を臨床的ならびに免疫組織学的に検討し報告してきた. 最近,rIL-2を始めとするサイトカインによる癌免疫療法はその有効性から局所投与に目が向けられているが, その抗腫瘍メカニズムに関してはいまだ不明な点も多く残されている. 今回, 著者はrIL-2局所投与による抗腫瘍活性誘導機序を基礎的に検討した. 一方, 現時点では免疫療法は臨床的には単独での直接的な腫瘍縮小効果には乏しいため, 化学療法や放射線療法などの他の...
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Veröffentlicht in: | 日本耳鼻咽喉科学会会報 1991-12, Vol.94 (12), p.1898-1975 |
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Hauptverfasser: | , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「緒言」 我々の教室では頭頸部癌治療に免疫療法を有効に組み入れた集学的治療をめざし検討している. 特に「recombinant Interleukin-2(rIL-2)局所投与の有用性を臨床的ならびに免疫組織学的に検討し報告してきた. 最近,rIL-2を始めとするサイトカインによる癌免疫療法はその有効性から局所投与に目が向けられているが, その抗腫瘍メカニズムに関してはいまだ不明な点も多く残されている. 今回, 著者はrIL-2局所投与による抗腫瘍活性誘導機序を基礎的に検討した. 一方, 現時点では免疫療法は臨床的には単独での直接的な腫瘍縮小効果には乏しいため, 化学療法や放射線療法などの他の治療法との併用が検討されつつある. そこでrIL-2局所投与との併用療法として頭頸部癌に有効性が認められているCDDPとの併用を基礎的に検討し, 有効な局所免疫化学療法の確立を試みた. 「I. 材料と方法」 材料 1. 動物 8-10週齢の雌性BALB/cマウス(静岡実験動物センター)を用いた. |
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ISSN: | 0030-6622 |