頭頸部癌に対するrIL-2局所投与における免疫組織学的検討
「はじめに」 Interleukin-2(IL-2)はLymphokine Activated Killer(LAK)細胞の誘導, Natural Killer(NK)細胞の増殖, 増強, Cytotoxic T Lymphocyte(CTL)の分化, 増殖などの作用を持ったリンホカインである. 最近, rIL-2による免疫療法は腫瘍浸潤リンパ球(Tumor Infiltrating Lymphocyte:TIL)をin vitroでrIL-2と培養, 増殖し担癌患者に戻す養子免疫療法がLAK細胞に代わって注目を浴びてきている. 一方, rIL-2局所投与はin vivoでTILを増殖, 活性...
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Veröffentlicht in: | 日本耳鼻咽喉科学会会報 1989-08, Vol.92 (8), p.1271-1335 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「はじめに」 Interleukin-2(IL-2)はLymphokine Activated Killer(LAK)細胞の誘導, Natural Killer(NK)細胞の増殖, 増強, Cytotoxic T Lymphocyte(CTL)の分化, 増殖などの作用を持ったリンホカインである. 最近, rIL-2による免疫療法は腫瘍浸潤リンパ球(Tumor Infiltrating Lymphocyte:TIL)をin vitroでrIL-2と培養, 増殖し担癌患者に戻す養子免疫療法がLAK細胞に代わって注目を浴びてきている. 一方, rIL-2局所投与はin vivoでTILを増殖, 活性化させる可能性が期待される. 当教室では頭頸部癌患者に対し集学的治療の一環としてrIL-2の局所投与を試み, 有効例を得てきた1). そこで今回, rIL-2局所投与によってin vivoで如何なるエフェクター細胞が癌組織局所に誘導, 増殖されているかを投与前後の癌組織におけるリンパ球浸潤とそのサブセットをモノクローナル抗体を用いて免疫組織学的に検索し, その有用性と問題点について検討した. |
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ISSN: | 0030-6622 |