外傷性眼球陥没

眼球陥没をきたした, 吹き抜け骨折の新鮮例, 陳旧例, 頬骨骨折の陳旧例の3例の治療経験を通じて眼球陥没の治療の要諦について述べた. 外傷性眼球陥没には早期の外科的治療が望ましい. 早期治療を行うならば, 脱出した眼窩内容を眼窩内へ戻し, 眼窩を整復することによって, 眼球陥没は多くの場合, 治療可能である. 初回治療での矯正不十分な眼球陥没や陳旧例では, 相対的な眼窩内容の減少をきたしているので, 陥没矯正のためには眼窩容積を縮小する必要がある. その際, 眼窩底の復元とともに補填物を眼窩外側部に移植する方法が, 手術の有効性, 安全性, 手技の容易性から薦められる方法である....

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:日本耳鼻咽喉科学会会報 1988-12, Vol.91 (12), p.2062-2173
Hauptverfasser: 武田直広, 西村善彦, 雲井健雄
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:眼球陥没をきたした, 吹き抜け骨折の新鮮例, 陳旧例, 頬骨骨折の陳旧例の3例の治療経験を通じて眼球陥没の治療の要諦について述べた. 外傷性眼球陥没には早期の外科的治療が望ましい. 早期治療を行うならば, 脱出した眼窩内容を眼窩内へ戻し, 眼窩を整復することによって, 眼球陥没は多くの場合, 治療可能である. 初回治療での矯正不十分な眼球陥没や陳旧例では, 相対的な眼窩内容の減少をきたしているので, 陥没矯正のためには眼窩容積を縮小する必要がある. その際, 眼窩底の復元とともに補填物を眼窩外側部に移植する方法が, 手術の有効性, 安全性, 手技の容易性から薦められる方法である.
ISSN:0030-6622