中耳手術再建材料としての自家軟骨の評価

耳小骨連鎖再建材料として自家耳珠軟骨を評価するため動物モデル実験と実際に鼓室形成術で移植された自家耳珠軟骨の組織像を検討した. 動物実験では同種保存軟骨が線維性結合組織に置換されたり吸収されたのに対し自家軟骨ではそのような変化を受けずに良好に生着した. 鼓室形成術の伝音系再建のため移植された自家耳珠軟骨の組織所見から, 8年目のものでも変性, 吸収をうけず薄い上皮に被われて生着することが判明した. 自家耳珠軟骨は耳小骨再建材料として安定した優れた材料であると評価された....

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:日本耳鼻咽喉科学会会報 1988-05, Vol.91 (5), p.751-833
Hauptverfasser: 渋谷守, 原晃, 新川秀一, 高坂知節, 湯浅涼, 河本和友, 神林潤一, 金子豊
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:耳小骨連鎖再建材料として自家耳珠軟骨を評価するため動物モデル実験と実際に鼓室形成術で移植された自家耳珠軟骨の組織像を検討した. 動物実験では同種保存軟骨が線維性結合組織に置換されたり吸収されたのに対し自家軟骨ではそのような変化を受けずに良好に生着した. 鼓室形成術の伝音系再建のため移植された自家耳珠軟骨の組織所見から, 8年目のものでも変性, 吸収をうけず薄い上皮に被われて生着することが判明した. 自家耳珠軟骨は耳小骨再建材料として安定した優れた材料であると評価された.
ISSN:0030-6622