飲酒がアブミ骨筋反射に与える影響について

聴力正常の成人20名にエチルアルコール換算量1.4ml/kgのウイスキーを1時間にて飲酒させ, 血中アルコール濃度測定と共にインピーダンスオージオメーターmadsen ZO-72, 500Hz純音1.5秒間刺激を用いて, 13名に反対側刺激を, 7名に同側刺激を加え, 域値と振幅値の変化を測定した. その結果, 以下の成績をえた. 1) 反対側刺激を加えた13名では振幅値が飲酒終了直後においてのみ有意に減少した. 2) 同側刺激を加えた7名では, 域値が飲酒終了直後, 30分後, 60分後に有意に上昇をみとめた. 3) 血中アルコール濃度と振幅値の変化及び血中アルコール濃度と域値の変化との間に...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:日本耳鼻咽喉科学会会報 1985-07, Vol.88 (7), p.896-995
Hauptverfasser: 戸田行雄, 中島久美, 漆畑保, 甲斐園子, 五島久子, 堤康一朗, 竹山勇
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:聴力正常の成人20名にエチルアルコール換算量1.4ml/kgのウイスキーを1時間にて飲酒させ, 血中アルコール濃度測定と共にインピーダンスオージオメーターmadsen ZO-72, 500Hz純音1.5秒間刺激を用いて, 13名に反対側刺激を, 7名に同側刺激を加え, 域値と振幅値の変化を測定した. その結果, 以下の成績をえた. 1) 反対側刺激を加えた13名では振幅値が飲酒終了直後においてのみ有意に減少した. 2) 同側刺激を加えた7名では, 域値が飲酒終了直後, 30分後, 60分後に有意に上昇をみとめた. 3) 血中アルコール濃度と振幅値の変化及び血中アルコール濃度と域値の変化との間には相関はみられなかった.
ISSN:0030-6622