都立駒込病院肝胆膵外科病棟におけるアウトカム指向のチーム医療

「はじめに」「どんな手術でもパスにできます」というタイトルは少々危うい. 確かにどんな手術でも周術期管理をある程度標準化することによってクリニカルパス(以下, パス)を作成することは可能である. しかし, パスを安全に運用するには適用対象患者を限定して使用しなければならないため, たとえパスを作成できたとしてもそれを使用すべきではない場合がある. つまり, 「どんな手術でもパスにできる」のだが, 「どんな患者でもパスを使用できる」というのは誤りである. 一方で, パスを適切に作成・運用する中で得られる診療やケアに関するノウハウは, すべての患者に対して活用することができる. つまり, 「どんな...

Ausführliche Beschreibung

Gespeichert in:
Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:日本クリニカルパス学会誌 2018/12/10, Vol.20(4), pp.562-564
Hauptverfasser: 本田, 五郎, 本間, 祐樹, 土井, 愛美, 大目, 祐介, 山本, 淳, 蠣崎, 友江, 柳澤, 陽子, 林, 恵子, 金子, なおみ, 大沼, 美由紀, 浅田, 美紀, 若月, 直子
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
Tags: Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
Beschreibung
Zusammenfassung:「はじめに」「どんな手術でもパスにできます」というタイトルは少々危うい. 確かにどんな手術でも周術期管理をある程度標準化することによってクリニカルパス(以下, パス)を作成することは可能である. しかし, パスを安全に運用するには適用対象患者を限定して使用しなければならないため, たとえパスを作成できたとしてもそれを使用すべきではない場合がある. つまり, 「どんな手術でもパスにできる」のだが, 「どんな患者でもパスを使用できる」というのは誤りである. 一方で, パスを適切に作成・運用する中で得られる診療やケアに関するノウハウは, すべての患者に対して活用することができる. つまり, 「どんな患者でもパスのノウハウを活用できる」のである. 今回, どんな患者でもパスを使用できるというのは誤りであるということと, どんな患者でもパスのノウハウを活用できるという2点について改めて解説する.
ISSN:2187-6592
2436-1046
DOI:10.50842/jjscp.20.4_562