BOMを用いて地域看護の標準化を目指した大腿骨近位部骨折連携パス
「はじめに」連携パスは, 患者が急性期病院から回復期病院を経て早期に自宅へ帰れるよう, 施設ごとに診療内容などの診療計画を明示したもので, 医療機能分化や地域完結型医療を推進するツールとなっている. しかし, 従来の連携パスは, 2施設間の診療方針や患者評価方法が異なるため, 最終診療目標と改善課題が共有できていなかった. これらの問題を解決するために, Basic Outcome Master(以下, BOM)を用いた新たな大腿骨近位部骨折連携パスを作成, 運用したので報告する. 「パスの現状」現在は, 急性期, 回復期それぞれの病院でパスを作成し運用している. 急性期病院は, 合併症の早期...
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Veröffentlicht in: | 日本クリニカルパス学会誌 2018/12/10, Vol.20(4), pp.539-542 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「はじめに」連携パスは, 患者が急性期病院から回復期病院を経て早期に自宅へ帰れるよう, 施設ごとに診療内容などの診療計画を明示したもので, 医療機能分化や地域完結型医療を推進するツールとなっている. しかし, 従来の連携パスは, 2施設間の診療方針や患者評価方法が異なるため, 最終診療目標と改善課題が共有できていなかった. これらの問題を解決するために, Basic Outcome Master(以下, BOM)を用いた新たな大腿骨近位部骨折連携パスを作成, 運用したので報告する. 「パスの現状」現在は, 急性期, 回復期それぞれの病院でパスを作成し運用している. 急性期病院は, 合併症の早期発見に重点をおいた患者状態中心のアウトカムになっており, 回復期病院は, リハビリに重点をおいた生活動作中心のアウトカムになっている. また, 施設ごとに使用される医療用語, 医療記録形式, 患者状態やリスクの評価方法が標準化されていない. |
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ISSN: | 2187-6592 2436-1046 |
DOI: | 10.50842/jjscp.20.4_539 |