シンポジウム3-1 地域連携パスの分析と活用方法 熊本における脳卒中地域連携パスの分析と活用方法―地域全体の医療ケア改善を求めて

「はじめに」脳卒中の地域連携と大腿骨頸部骨折の地域連携とは, 組織の規模や急性期と回復期との連携の組織形態が異なるように思われる. 多くの発表を聞いていても, 脳卒中地域連携は大腿骨頸部骨折に比べて, 基幹病院を中心として, より広い範囲の地域完結型を目指しているところが多く, 大腿骨頸部骨折の地域連携は狭い範囲のように思える. 熊本でも脳卒中地域連携のネットワークは1つであるが, 大腿骨頸部骨折は5つの地域連携チームが存在する. 地域連携パスの分析と地域医療ケアの改善を求めるにあたり, 地域連携の規模の範囲を十分把握し, 比較・検討していく必要があるであろう. われわれは, 熊本市近郊約70...

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Veröffentlicht in:日本クリニカルパス学会誌 2012, Vol.14 (1), p.41-44
1. Verfasser: 平田好文
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「はじめに」脳卒中の地域連携と大腿骨頸部骨折の地域連携とは, 組織の規模や急性期と回復期との連携の組織形態が異なるように思われる. 多くの発表を聞いていても, 脳卒中地域連携は大腿骨頸部骨折に比べて, 基幹病院を中心として, より広い範囲の地域完結型を目指しているところが多く, 大腿骨頸部骨折の地域連携は狭い範囲のように思える. 熊本でも脳卒中地域連携のネットワークは1つであるが, 大腿骨頸部骨折は5つの地域連携チームが存在する. 地域連携パスの分析と地域医療ケアの改善を求めるにあたり, 地域連携の規模の範囲を十分把握し, 比較・検討していく必要があるであろう. われわれは, 熊本市近郊約70万人の住民を念頭において, 脳卒中の発症から在宅までの地域連携を目指して地域連携パスの普及に努めている. 地域全体への医療ケアの向上を目的とした地域連携の現状と展開を紹介する. 「熊本における脳卒中地域連携と機能分化」「地域連携とは何か?機能分化とは何か?」1995年, 熊本における急性期病院と回復期リハ病院とで脳卒中の連携をするために「脳血管疾患の障害を考える会」を発足させたときに話し合ったテーマであった.
ISSN:2187-6592