小児急性疾患パス(小児科嘔吐・下痢パス)の作成
「要旨」小児の急性疾患は種類が多く, それぞれにクリニカルパスを用意することは実際的ではない. 我々は同様な症状を呈する疾患に対して共通して使用できる一つのパスを作成すれば効率的であると考え, 嘔吐・下痢を主症状として入院した小児を対象とするパス(小児科嘔吐・下痢パス)を作成した. 本パスの対象患者は, 腸重積や髄膜炎が除外され(1)ウイルス性胃腸炎(2)細菌性腸炎(3)感冒性嘔吐・下痢症または(4)アセトン血性嘔吐症と診断された生後6ヶ月以上7歳未満の小児とした. パスは3ステップから構成され, ステップ毎に設定されたアウトカムの達成を確認した後, 次のステップに移行する形式を取った. ステ...
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Veröffentlicht in: | 日本クリニカルパス学会誌 2006-02, Vol.8 (1), p.45-49 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「要旨」小児の急性疾患は種類が多く, それぞれにクリニカルパスを用意することは実際的ではない. 我々は同様な症状を呈する疾患に対して共通して使用できる一つのパスを作成すれば効率的であると考え, 嘔吐・下痢を主症状として入院した小児を対象とするパス(小児科嘔吐・下痢パス)を作成した. 本パスの対象患者は, 腸重積や髄膜炎が除外され(1)ウイルス性胃腸炎(2)細菌性腸炎(3)感冒性嘔吐・下痢症または(4)アセトン血性嘔吐症と診断された生後6ヶ月以上7歳未満の小児とした. パスは3ステップから構成され, ステップ毎に設定されたアウトカムの達成を確認した後, 次のステップに移行する形式を取った. ステップ1は急速輸液により脱水の改善をはかるステップである. ステップ2は維持輸液を施行中のステップであり嘔吐・下痢の改善を確認した後, 点滴を終了する. ステップ3では, 点滴終了後に症状の悪化がないこと, 食事・水分の摂取が良好なことを確認し退院となる. |
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ISSN: | 2187-6592 |