クリニカルパスの一歩手前: 循環器専門病院から働きかける医療連携とその基盤:「病」と「診」との共同作業

クリニカルパスは、患者と全ての医療従事者が検査や治療のスケジュールを共有するコミュニケーションツールである。しかし、このパスも実際に入院する患者があって始めて機能する。その意味で、クリニカルパスの実施前に効率的な患者紹介システムの開発など、機能的な医療連携が行われる必要がある。それには、医療連携に関わる医療従事者にお互いの一体感が必要である。すなわち、医療連携構築の基盤には相応の時間が必要であり、医療機関の相応の組織的かつ継続的な共同作業が不可欠である。したがって、専門病院は単に目前の患者だけを診て良しとするのではなく、救急救命のプレホスピタルケアからリハビリテーションまでも視野に入れた、医療...

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Veröffentlicht in:日本クリニカルパス学会誌 2005/05/31, Vol.7(1), pp.3-9
Hauptverfasser: 上嶋, 健治, 鎌田, 弘之, 瀬川, 郁夫, 菊地, 研, 平盛, 勝彦
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:クリニカルパスは、患者と全ての医療従事者が検査や治療のスケジュールを共有するコミュニケーションツールである。しかし、このパスも実際に入院する患者があって始めて機能する。その意味で、クリニカルパスの実施前に効率的な患者紹介システムの開発など、機能的な医療連携が行われる必要がある。それには、医療連携に関わる医療従事者にお互いの一体感が必要である。すなわち、医療連携構築の基盤には相応の時間が必要であり、医療機関の相応の組織的かつ継続的な共同作業が不可欠である。したがって、専門病院は単に目前の患者だけを診て良しとするのではなく、救急救命のプレホスピタルケアからリハビリテーションまでも視野に入れた、医療・介護・福祉の中で、広範な医療連携に取り組むべきである。今後クリニカルパスも、このような医療連携によって患者紹介がなされた時点からスタートし、逆紹介によってゴールを迎えると考えるべきである。
ISSN:2187-6592
2436-1046
DOI:10.50842/jjscp.7.1_3