消化器外科手術に対するクリニカルパスの導入と効果
消化器外科手術に対するクリニカルパス(以下、パスと略す)導入の効果につき検討を加えたので報告する。虫垂切除術、鼠径ヘルニア、痔核根治術、開腹および腹腔鏡下胆嚢摘出術、幽門側胃切除術および結腸切除術のパス施行症例をパス導入以前の症例と比較した。これらにつき在院日数、診療点数を検討し、さらにバリアンス評価を行った。パスの導入により術後入院期間の短縮を図ることができ、在院期間の短縮につながった。診療点数の総計は減少する傾向にあったが、在院期間の短縮により一日平均点数の増加がみられた。バリアンス評価にもとづき、輸液・抗菌薬の指示を統一した。以上より、パス導入により医療の標準化と効率化が図られ、在院日数...
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Veröffentlicht in: | 日本クリニカルパス学会誌 2005/01/31, Vol.6(3), pp.443-446 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 消化器外科手術に対するクリニカルパス(以下、パスと略す)導入の効果につき検討を加えたので報告する。虫垂切除術、鼠径ヘルニア、痔核根治術、開腹および腹腔鏡下胆嚢摘出術、幽門側胃切除術および結腸切除術のパス施行症例をパス導入以前の症例と比較した。これらにつき在院日数、診療点数を検討し、さらにバリアンス評価を行った。パスの導入により術後入院期間の短縮を図ることができ、在院期間の短縮につながった。診療点数の総計は減少する傾向にあったが、在院期間の短縮により一日平均点数の増加がみられた。バリアンス評価にもとづき、輸液・抗菌薬の指示を統一した。以上より、パス導入により医療の標準化と効率化が図られ、在院日数、経済効果の点でもパスの効果が認められた。今後、さらに多くの症例および疾患に対してパスの導入を試みていきたい。 |
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ISSN: | 2187-6592 2436-1046 |
DOI: | 10.50842/jjscp.6.3_443 |