小児鼠径ヘルニアクリニカルパス導入後における評価
当病院は平成13年4月より小児鼠径ヘルニアに対する手術に対し, 1泊2日のクリニカルパスを作成し試行してきた. 今回これまでの運用例において医療面・看護面・患者サイド面でそれぞれ評価し問題点を検討した. 対象例は25例で, 男児14例・女児11例で, 年齢は1-9歳, 平均4歳であった. 方法は自由アンケート調査で行った. 当院でのパス内容は1)外来で術前検査を行いパス日程を決定. 2)術前日麻酔科を受診後入院. 3)当日午前に手術し, 夕方退院であった. 合併症およびバリアンス例はなかった. 医療面では不適切な指示防止が可能でリスク管理の面で有用であった. 年長児の疼痛管理に課題を認めた....
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Veröffentlicht in: | 日本クリニカルパス学会誌 2003, Vol.5 (1), p.173-179 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 当病院は平成13年4月より小児鼠径ヘルニアに対する手術に対し, 1泊2日のクリニカルパスを作成し試行してきた. 今回これまでの運用例において医療面・看護面・患者サイド面でそれぞれ評価し問題点を検討した. 対象例は25例で, 男児14例・女児11例で, 年齢は1-9歳, 平均4歳であった. 方法は自由アンケート調査で行った. 当院でのパス内容は1)外来で術前検査を行いパス日程を決定. 2)術前日麻酔科を受診後入院. 3)当日午前に手術し, 夕方退院であった. 合併症およびバリアンス例はなかった. 医療面では不適切な指示防止が可能でリスク管理の面で有用であった. 年長児の疼痛管理に課題を認めた. 在院日数短縮にはつながるものの, 病床利用率低下の欠点があった. 医療費はパス以前の2泊3日で約21,100点であったのに対し, パス例で約18,000点であった. 看護面では統一した観察・ケアが可能で記録内容がチェック式で能率的であった. |
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ISSN: | 2187-6592 |