P2-24 リウマチ性多発筋痛症に続発する側頭動脈炎の画像診断に関して
リウマチ性多発筋痛症(PMR)に5-30%程度の割合で側頭動脈炎(TA)が併発すると報告されている.TAが併発するとステロイド治療を強化する必要があり,失明を防ぐことや頭痛を改善する意味でもその診断は重要である.従来はTAの診断法として側頭動脈生検が確定診断のための唯一の方法であった.しかし,侵襲性が高いこと,限られた専門施設でないと施行出来ないこと,生検の結果に時間がかかること等の問題点がある.近年,PET-CT,エコー,MRA等がTAの診断に有用であることが報告されている.我々はPMRに伴う頑固な頭痛症状を訴え,頭部MRAやPET-CTを施行してもTAが指摘されなかったが,3DCTAを...
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Veröffentlicht in: | 日本臨床免疫学会会誌 2017, Vol.40(4), pp.314d-314d |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | リウマチ性多発筋痛症(PMR)に5-30%程度の割合で側頭動脈炎(TA)が併発すると報告されている.TAが併発するとステロイド治療を強化する必要があり,失明を防ぐことや頭痛を改善する意味でもその診断は重要である.従来はTAの診断法として側頭動脈生検が確定診断のための唯一の方法であった.しかし,侵襲性が高いこと,限られた専門施設でないと施行出来ないこと,生検の結果に時間がかかること等の問題点がある.近年,PET-CT,エコー,MRA等がTAの診断に有用であることが報告されている.我々はPMRに伴う頑固な頭痛症状を訴え,頭部MRAやPET-CTを施行してもTAが指摘されなかったが,3DCTAを施行することでTAと診断し,免疫抑制療法を強化して頭痛症状が改善した症例を経験した.その後,頭痛症状を訴えるTA 2症例に対して3DCTAを施行し,TAが示唆された.TAの診断や治療効果判定に関して3DCTAが有用であると考える.その他の当院における症例においての側頭動脈炎の臨床的特徴や画像所見を文献的考察を含めて報告する. |
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ISSN: | 0911-4300 1349-7413 |
DOI: | 10.2177/jsci.40.314d |