P5-11 生物学的製剤不応活動性関節リウマチ患者における末梢血単核球サブセットの活性化
【目的】生物学的製剤にも不応の関節リウマチ(RA)難治例の免疫学的病態を解析し,難治性RAの免疫学的特徴を明らかにするとともに,次なる治療標的の選択に役立てること.【方法】生物学的製剤投与下でも中等度以上の疾患活動性が持続したRA患者16例と健常コントロール12例の末梢血単核球を用いて,Th1,Th2,Th17,Tregを含むCD4陽性T細胞,CD8陽性T細胞,B細胞,単球,NK細胞の活性化を,フローサイトメトリーにより細胞表面マーカーで解析した.【結果】RA患者は平均年齢63.5歳,平均罹病期間142か月,TNF阻害剤不応11例,IL-6R阻害剤不応5例であった.CD4陽性Th1,Th17,...
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Veröffentlicht in: | 日本臨床免疫学会会誌 2013, Vol.36(5), pp.396b-396b |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 【目的】生物学的製剤にも不応の関節リウマチ(RA)難治例の免疫学的病態を解析し,難治性RAの免疫学的特徴を明らかにするとともに,次なる治療標的の選択に役立てること.【方法】生物学的製剤投与下でも中等度以上の疾患活動性が持続したRA患者16例と健常コントロール12例の末梢血単核球を用いて,Th1,Th2,Th17,Tregを含むCD4陽性T細胞,CD8陽性T細胞,B細胞,単球,NK細胞の活性化を,フローサイトメトリーにより細胞表面マーカーで解析した.【結果】RA患者は平均年齢63.5歳,平均罹病期間142か月,TNF阻害剤不応11例,IL-6R阻害剤不応5例であった.CD4陽性Th1,Th17,CD8陽性T細胞,単球,サイトカイン産生CD56highCD16dimNK細胞において,活性化マーカーHLA-DR陽性細胞の割合はいずれのサブセットにおいても,健常コントロールと比較してRAで有意に高値であった.また,CD4陽性細胞上のOX40発現の割合もRAで有意に高値であった.【結論】生物学的製剤不応のRA患者末梢血では,多岐にわたる細胞サブセットが活性化しており,それらが協調的にRA活動性を持続させていることが示唆され,様々な治療標的が選択肢となりうると考えられた. |
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ISSN: | 0911-4300 1349-7413 |
DOI: | 10.2177/jsci.36.396b |