P2-04  小麦胚芽無細胞タンパク質合成技術を利用したループス腎炎に対する自己抗原の検討

【目的】全身性エリテマトーデス(SLE)の発症,病気の進展に関与する自己抗原の検討を行った.【方法】SLE患者3名の活動期・非活動期ペア血清を用いて,AlphaScreen法により自己抗体を検索した.抗原として,愛媛大学無細胞生命科学工学研究センターで構築された2296のタンパク質ライブラリーを用いた.【結果】AlphaScreen法により活動期・非活動期で変動があったタンパク質は,血小板減少症6個,腎炎患者538個,漿膜炎患者604個であった.腎炎患者と漿膜炎患者のパターンは類似しており372個の共通抗原が認められた.これらの結果から更にタンパク質を68個選出し,SLE9名(活動期4名,非活...

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Veröffentlicht in:日本臨床免疫学会会誌 2013, Vol.36(5), pp.374b-374b
Hauptverfasser: 大西, 佐知子, 石崎, 淳, Endy, Adnan, 松本, 卓也, 山崎, 仁志, 末盛, 浩一郎, 安川, 正貴, 佐田, 榮司, 田中, ゆき, 長谷川, 均
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:【目的】全身性エリテマトーデス(SLE)の発症,病気の進展に関与する自己抗原の検討を行った.【方法】SLE患者3名の活動期・非活動期ペア血清を用いて,AlphaScreen法により自己抗体を検索した.抗原として,愛媛大学無細胞生命科学工学研究センターで構築された2296のタンパク質ライブラリーを用いた.【結果】AlphaScreen法により活動期・非活動期で変動があったタンパク質は,血小板減少症6個,腎炎患者538個,漿膜炎患者604個であった.腎炎患者と漿膜炎患者のパターンは類似しており372個の共通抗原が認められた.これらの結果から更にタンパク質を68個選出し,SLE9名(活動期4名,非活動期5名),皮膚筋炎・多発性筋炎9名,強皮症10名で解析した.活動期SLEで高値を示す自己抗原蛋白としてKIAA0409,LSP1などを認めた.現在,無細胞合成系蛋白をビオチン化し,免疫沈降法で患者血清中の自己抗体を確認している.【結論】小麦胚芽無細胞タンパク質合成技術で作成した抗原を用いたAlphaScreen法での自己抗体検出スクリーニングの有用性が示された.
ISSN:0911-4300
1349-7413
DOI:10.2177/jsci.36.374b