P2-085 活動期成人発症Still病における尿中β2ミクログロブリンの有用性
成人発症Still病(Adult onset Still's disease, AOSD)の疾患活動性評価に尿中β2ミクログロブリン(β2M)が有用であるかどうかを検討した.活動期AOSD入院患者延べ36人(男性6人,女性26人,重複4人)について,尿中β2Mと疾患活動性の指標である血清フェリチンとの相関,マクロファージ活性化症候群(macrophage activation syndrome, MAS)合併AOSD群と非合併群における血清フェリチン,尿中β2Mについて検討を行った.36例の入院時年齢45±17.9歳(平均±SD),23例(63.9%)は新規発症,13例(36.1%)...
Gespeichert in:
Veröffentlicht in: | 日本臨床免疫学会会誌 2012, Vol.35(4), pp.369a-369a |
---|---|
Hauptverfasser: | , , , , , , , , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
Tags: |
Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
|
Zusammenfassung: | 成人発症Still病(Adult onset Still's disease, AOSD)の疾患活動性評価に尿中β2ミクログロブリン(β2M)が有用であるかどうかを検討した.活動期AOSD入院患者延べ36人(男性6人,女性26人,重複4人)について,尿中β2Mと疾患活動性の指標である血清フェリチンとの相関,マクロファージ活性化症候群(macrophage activation syndrome, MAS)合併AOSD群と非合併群における血清フェリチン,尿中β2Mについて検討を行った.36例の入院時年齢45±17.9歳(平均±SD),23例(63.9%)は新規発症,13例(36.1%)は再燃であった.MASは5例(13.9%)に合併し,2例はAOSDの診断と同時にMASも診断されたが,3例は治療中に発症し,副腎皮質ステロイド増量もしくはシクロスポリン併用で治療された.入院時の血清フェリチンと尿中β2M(β2M/Cr)はそれぞれ10272.7±18295.9 ng/ml(平均±SD),17011.1±33071.5で両者には有意な相関を認めなかった(r=0.238, p=0.162).MAS合併群と非合併群の血清フェリチンはそれぞれ25741.6±17887.0 ng/ml, 7777.7±17097.0 ng/mlで,新尿β2M(β2M/Cr)は47839.0±40368.3, 12038.8±28797.3であり,MAS合併群では新尿β2M及び血清フェリチンが非合併群より有意に上昇していた.血清フェリチンと同様に,MASを合併したAOSDにおける尿中β2Mの有用性が示唆された. |
---|---|
ISSN: | 0911-4300 1349-7413 |
DOI: | 10.2177/jsci.35.369a |