W6-2 リウマチ性疾患・膠原病と眼病変
リウマチ性疾患・自己免疫病の多くは様々な眼病変をともなう.中には,ベーチェット病やサルコイドーシスなどのように眼病変が診断基準の重要な項目になっているものもある.また,眼病変は視力低下,霧視,視力低下,あるいは複視などの自覚症状が顕著であり,患者がこれらの症状に不安をもって眼科を受診するので,疾患の発見の端緒となる場合も少なくない.更に,その血管病変や炎症病変が細隙灯顕微鏡や眼底検査などの眼科検査により直視下で確認できるので,臨床病理の理解に役立つ.また,眼病変の予後は自然軽快から失明まで多様であり,眼病変の基礎疾患と適切な治療が重要である. ウマチ性疾患・膠原病により生じる眼病変としては,①...
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Veröffentlicht in: | 日本臨床免疫学会会誌 2012, Vol.35(4), pp.311b-311b |
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1. Verfasser: | |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | リウマチ性疾患・自己免疫病の多くは様々な眼病変をともなう.中には,ベーチェット病やサルコイドーシスなどのように眼病変が診断基準の重要な項目になっているものもある.また,眼病変は視力低下,霧視,視力低下,あるいは複視などの自覚症状が顕著であり,患者がこれらの症状に不安をもって眼科を受診するので,疾患の発見の端緒となる場合も少なくない.更に,その血管病変や炎症病変が細隙灯顕微鏡や眼底検査などの眼科検査により直視下で確認できるので,臨床病理の理解に役立つ.また,眼病変の予後は自然軽快から失明まで多様であり,眼病変の基礎疾患と適切な治療が重要である. ウマチ性疾患・膠原病により生じる眼病変としては,①ぶどう膜炎・網膜血管炎(ベーチェット病,サルコイドーシス,炎症性腸疾患,強直性脊椎炎,若年性特発性関節炎,間質性腎炎,側頭動脈炎,Churg-Strauss症候群,Miller-Fisher症候群など),②網膜循環障害(全身性エリテマトーデス),③強膜炎(関節リウマチ,Wegener肉芽腫症),④乾性角結膜炎(RA,シェーグレン症候群),⑤神経眼科疾患(抗リン脂質抗体症候群,重症筋無力症)などがあげられる.シンポジウムではこれらの眼病変の主要なものについて解説,討論する予定である. |
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ISSN: | 0911-4300 1349-7413 |
DOI: | 10.2177/jsci.35.311b |