サイトメガロウイルス腸炎を合併した全身性エリテマトーデスの3例

全身性エリテマトーデス(SLE)の女性3症例において,ループス腎炎(症例1, 2), 中枢神経ループス(症例3)が高用量ステロイド治療で改善しつつあるとき,大量下血がみられた.血中サイトメガロウイルス(CMV)抗原の高値,ガンシクロビル開始後10日以内の下血停止, CMV抗原の消失により, CMV腸炎と判定した.その後腸炎再燃はなかった.ステロイド治療を継続したまま,保存的に持続的輸血で循環を維持し,比較的短期に得られた良好な治療成績が3例に共通した....

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Veröffentlicht in:日本臨床免疫学会会誌 2000/04/30, Vol.23(2), pp.156-162
Hauptverfasser: 三森, 明夫, 平田, 和信, 奈良, 浩之, 金子, 尚子, 狩野, 庄吾, 簑田, 清次, 鈴木, 輝彦
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:全身性エリテマトーデス(SLE)の女性3症例において,ループス腎炎(症例1, 2), 中枢神経ループス(症例3)が高用量ステロイド治療で改善しつつあるとき,大量下血がみられた.血中サイトメガロウイルス(CMV)抗原の高値,ガンシクロビル開始後10日以内の下血停止, CMV抗原の消失により, CMV腸炎と判定した.その後腸炎再燃はなかった.ステロイド治療を継続したまま,保存的に持続的輸血で循環を維持し,比較的短期に得られた良好な治療成績が3例に共通した.
ISSN:0911-4300
1349-7413
DOI:10.2177/jsci.23.156