重症筋無力症女性17妊娠の臨床像
目的:重症筋無力症(MG)合併妊娠では母児ともに重篤な転帰をとることがある.MGの経過と周産期転帰を検討し,最適な周産期管理を提言する.方法:当院で分娩となったMG女性11例17妊娠(1妊娠が双胎妊娠)を後方視的に検討した.結果:全例でMG診断から妊娠まで2年以上経過していた.2例5妊娠が寛解中の妊娠で,8例10妊娠が胸腺摘出術後であった.吸引分娩は1妊娠(5.9%),帝王切開分娩は3妊娠(17.6%)(産科的適応2妊娠,MG適応1妊娠)であった.妊娠中のMG増悪は妊娠中に減薬した1妊娠(5.9%)で,新生児一過性MGはこの症例の双胎両児(11.1%)に認めた.結論:妊娠中のMG増悪は1妊娠の...
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Veröffentlicht in: | 日本周産期・新生児医学会雑誌 2024, Vol.60(1), pp.78-83 |
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Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
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Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 目的:重症筋無力症(MG)合併妊娠では母児ともに重篤な転帰をとることがある.MGの経過と周産期転帰を検討し,最適な周産期管理を提言する.方法:当院で分娩となったMG女性11例17妊娠(1妊娠が双胎妊娠)を後方視的に検討した.結果:全例でMG診断から妊娠まで2年以上経過していた.2例5妊娠が寛解中の妊娠で,8例10妊娠が胸腺摘出術後であった.吸引分娩は1妊娠(5.9%),帝王切開分娩は3妊娠(17.6%)(産科的適応2妊娠,MG適応1妊娠)であった.妊娠中のMG増悪は妊娠中に減薬した1妊娠(5.9%)で,新生児一過性MGはこの症例の双胎両児(11.1%)に認めた.結論:妊娠中のMG増悪は1妊娠のみで,病勢が安定した状態で妊娠した場合,通常の周産期管理によるMG増悪のリスクは低いと考えられた.計画妊娠と共に適切な薬物治療,妊娠中と産褥期,新生児を含めた慎重な管理が望まれる. |
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ISSN: | 1348-964X 2435-4996 |
DOI: | 10.34456/jjspnm.60.1_78 |