NICUから退院する乳児の児童虐待リスクアセスメントシートの開発と信頼性・妥当性の検証

目的:NICUに入院している乳児の虐待リスクを早期発見するための虐待リスクアセスメントシート(ACAP-neo)を開発し,信頼性と妥当性の検討をすることである. 方法:先行研究とインタビュー調査から「入院1週間後」19項目,「新生児コット移床時」13項目のACAP-neo案を作成し医師と看護師を対象に調査を行った.妥当性は内容妥当性,表面妥当性,判別妥当性,信頼性は内的一貫性,評価者間一致性にて確認した. 結果:ACAP-neo案は「入院1週間後」19項目,「新生児コット移床時」12項目となり,内容妥当性,表面妥当性,判別妥当性が確認された.Cronbachのα係数は「入院1週間後」.969,...

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Veröffentlicht in:日本周産期・新生児医学会雑誌 2024, Vol.60(1), pp.28-36
Hauptverfasser: 龜山, 千里, 岡山, 久代
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:目的:NICUに入院している乳児の虐待リスクを早期発見するための虐待リスクアセスメントシート(ACAP-neo)を開発し,信頼性と妥当性の検討をすることである. 方法:先行研究とインタビュー調査から「入院1週間後」19項目,「新生児コット移床時」13項目のACAP-neo案を作成し医師と看護師を対象に調査を行った.妥当性は内容妥当性,表面妥当性,判別妥当性,信頼性は内的一貫性,評価者間一致性にて確認した. 結果:ACAP-neo案は「入院1週間後」19項目,「新生児コット移床時」12項目となり,内容妥当性,表面妥当性,判別妥当性が確認された.Cronbachのα係数は「入院1週間後」.969,「新生児コット移床時」.974,級内相関係数は「入院1週間後」.71,「新生児コット移床時」.75であり,信頼性が確認された. 結論:ACAP-neoは,今後NICU入院中からの児童虐待への予防的支援に活用の可能性がある.
ISSN:1348-964X
2435-4996
DOI:10.34456/jjspnm.60.1_28