当科における胎便性腸閉塞に対するアプローチ - ガストログラフィン注腸の有用性に関する検討
「はじめに」胎便関連性腸閉塞(meconium related ileus: MRI)は超低出生体重児や極低出生体重児に発症する胎便排泄障害を特徴とする機能的腸閉塞症である. MRIの病態は明らかにされていないが, 主に腸蠕動の機能的未熟性によるものと考えられている. 多くは一過性であるが, 時に管理および治療に難渋することもある. MRIに対する保存的治療として水溶性消化管造影剤アミドトリゾ酸ナトリウムメグルミン液(ガストログラフィン)注入療法が行われているが, その手技や効果についてコンセンサスの得られたものはない. 当科でガストログラフィン注入療法を行ったMRI症例とその予後について後方...
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Veröffentlicht in: | 日本周産期・新生児医学会雑誌 2024-04, Vol.59 (4), p.933-936 |
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Hauptverfasser: | , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「はじめに」胎便関連性腸閉塞(meconium related ileus: MRI)は超低出生体重児や極低出生体重児に発症する胎便排泄障害を特徴とする機能的腸閉塞症である. MRIの病態は明らかにされていないが, 主に腸蠕動の機能的未熟性によるものと考えられている. 多くは一過性であるが, 時に管理および治療に難渋することもある. MRIに対する保存的治療として水溶性消化管造影剤アミドトリゾ酸ナトリウムメグルミン液(ガストログラフィン)注入療法が行われているが, その手技や効果についてコンセンサスの得られたものはない. 当科でガストログラフィン注入療法を行ったMRI症例とその予後について後方視的に検討し報告する. 「当科におけるガストログラフィン注入療法」グリセリン浣腸で反応の得られない胎便排泄遅延症例において全身状態が安定しており, 腹部X線検査で壊死性腸炎や消化管穿孔の否定された症例についてガストログラフィン注入療法の適応としている. |
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ISSN: | 1348-964X |