ワークショップ9「胎児発育不全児の予後向上に何ができるか」 座長のまとめ

本ワークショップでは, 胎児発育不全(fetal growth restriction: FGR)児の診療分野におけるトピックスについて各エキスパートの先生からご講演いただいた. いずれも最新の基礎・臨床研究を含めた内容で, 聴講者からも活発なディスカッションがあった. 「1. 本邦におけるFGRの現状について 村野弥生(順天堂大学小児科/東京都立豊島病院小児科)」出生届を用いて1992年~2018年までの体格推移を解析したデータをご紹介いただいた. 単胎児を対象としたところ, 経年的に平均出生体重は減少し, 低出生体重児および早産児の割合は2005年頃より一定し, 平均在胎週数の早期化してい...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:日本周産期・新生児医学会雑誌 2024-04, Vol.59 (4), p.828-828
Hauptverfasser: 東海林宏道, 佐藤義朗
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:本ワークショップでは, 胎児発育不全(fetal growth restriction: FGR)児の診療分野におけるトピックスについて各エキスパートの先生からご講演いただいた. いずれも最新の基礎・臨床研究を含めた内容で, 聴講者からも活発なディスカッションがあった. 「1. 本邦におけるFGRの現状について 村野弥生(順天堂大学小児科/東京都立豊島病院小児科)」出生届を用いて1992年~2018年までの体格推移を解析したデータをご紹介いただいた. 単胎児を対象としたところ, 経年的に平均出生体重は減少し, 低出生体重児および早産児の割合は2005年頃より一定し, 平均在胎週数の早期化している一方で, 2007年頃よりFGRの割合が低下し, 出生体重のzスコアは上昇に転じているとご報告いただいた. 要因として, 予定帝王切開の増加, 母体への栄養指導改善が考えられた.
ISSN:1348-964X