未熟児網膜症の新たな治療戦略 - ROPの新国際分類・最新治療・短期合併症について

「はじめに」近年, 抗VEGF(vascular endothelial growth factor)薬であるラニビズマブ, アフリベルセプトが国際共同治験の結果に基づいて, 未熟児網膜症(retinopathy of prematurity: ROP)に対する使用が承認された. 同時期に未熟児網膜症国際分類(International Classification of Retinopathy of Prematurity, Third Edition: ICROP3)が改定され, 国内でも抗VEGF療法のガイドラインが提言されてから, 従来のレーザー網膜光凝固術(photocoagulat...

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Veröffentlicht in:日本周産期・新生児医学会雑誌 2024-04, Vol.59 (4), p.743-746
1. Verfasser: 高橋理恵
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:「はじめに」近年, 抗VEGF(vascular endothelial growth factor)薬であるラニビズマブ, アフリベルセプトが国際共同治験の結果に基づいて, 未熟児網膜症(retinopathy of prematurity: ROP)に対する使用が承認された. 同時期に未熟児網膜症国際分類(International Classification of Retinopathy of Prematurity, Third Edition: ICROP3)が改定され, 国内でも抗VEGF療法のガイドラインが提言されてから, 従来のレーザー網膜光凝固術(photocoagulation: PC)に代わり抗VEGF療法がROP初回治療として広がりつつある. 本稿では, 新生児科医師に注意していただきたいROP所見を中心に新国際分類の内容の一部と最新の治療法, 短期合併症について解説する. 「未熟児網膜症国際分類: ICROP3」ROPに対する抗VEGF療法の効果の報告が増加するにつれて, 従来のPCではみられなかった網膜血管の周辺への伸展や, いったん沈静化したROPの再燃が知られるようになった.
ISSN:1348-964X