当院におけるmodified short-term tocolysisの有用性

切迫早産に対して我々が考案した管理法,“modified short-term tocolysis”の有用性を評価することを目的とし,2017年から2022年の切迫早産症例について後方視的研究を行った.患者をlong-term tocolysis(long)群とmodified short-term tocolysis(modified)群に分け,周産期・新生児転帰について比較した.long群は61例,modified群は35例であった.母体背景は初産率のみに差を認めた.妊娠34週未満の早産頻度は両群間に差はなく,母体副作用や新生児集中治療室入院率も同様であった.リトドリン塩酸塩静注日数および使...

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Veröffentlicht in:日本周産期・新生児医学会雑誌 2023, Vol.59(3), pp.336-342
Hauptverfasser: 長澤, 友紀, 藁谷, 深洋子, 志村, 光揮, 田中, 佑輝子, 森, 泰輔
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:切迫早産に対して我々が考案した管理法,“modified short-term tocolysis”の有用性を評価することを目的とし,2017年から2022年の切迫早産症例について後方視的研究を行った.患者をlong-term tocolysis(long)群とmodified short-term tocolysis(modified)群に分け,周産期・新生児転帰について比較した.long群は61例,modified群は35例であった.母体背景は初産率のみに差を認めた.妊娠34週未満の早産頻度は両群間に差はなく,母体副作用や新生児集中治療室入院率も同様であった.リトドリン塩酸塩静注日数および使用量は,modified群でそれぞれ有意に短縮,減少した.これらの結果は初産率の差を調整しても同様であった.Modified short-term tocolysisは有用であると考える.
ISSN:1348-964X
2435-4996
DOI:10.34456/jjspnm.59.3_336