早産児の脳保護目的の母体硫酸マグネシウム投与における児の出生時蘇生への影響についての検討
【目的】早産児の脳保護目的の硫酸マグネシウム(MgSO4)母体投与の児の蘇生への影響の評価.【方法】2018年9月から2021年9月に当院で在胎22週0日から33週6日に分娩に至った症例を対象とした.児の脳保護目的で母体Mg投与したMg投与群とMg投与のない非投与群において,蘇生室での挿管,バッグマスク換気,持続的気道陽圧(CPAP),酸素投与,および出生から24時間以内の挿管について比較検討した.【結果】Mg投与群31例,非投与群125例であった.蘇生室での挿管は投与群21例(68%),非投与群67例(53%)(OR 1.88,95% CI 0.82-4.31)と両群で差を認めず,多変量解析...
Gespeichert in:
Veröffentlicht in: | 日本周産期・新生児医学会雑誌 2023, Vol.59(2), pp.200-205 |
---|---|
Hauptverfasser: | , , , , , , , |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Schlagworte: | |
Online-Zugang: | Volltext |
Tags: |
Tag hinzufügen
Keine Tags, Fügen Sie den ersten Tag hinzu!
|
Zusammenfassung: | 【目的】早産児の脳保護目的の硫酸マグネシウム(MgSO4)母体投与の児の蘇生への影響の評価.【方法】2018年9月から2021年9月に当院で在胎22週0日から33週6日に分娩に至った症例を対象とした.児の脳保護目的で母体Mg投与したMg投与群とMg投与のない非投与群において,蘇生室での挿管,バッグマスク換気,持続的気道陽圧(CPAP),酸素投与,および出生から24時間以内の挿管について比較検討した.【結果】Mg投与群31例,非投与群125例であった.蘇生室での挿管は投与群21例(68%),非投与群67例(53%)(OR 1.88,95% CI 0.82-4.31)と両群で差を認めず,多変量解析でも差は認めなかった.また,その他の評価項目についても両群に差を認めなかった.【結論】分娩前の母体MgSO4投与による早産児の蘇生への影響を認めなかった. |
---|---|
ISSN: | 1348-964X 2435-4996 |
DOI: | 10.34456/jjspnm.59.2_200 |