第6波および第7波における当院のCOVID-19妊婦の分娩と新生児への影響

新型コロナウイルス(COVID-19)の第6波・第7波における当院の母児症例を後方視的に調査し,感染対策の現状と課題を検討した.調査期間中に44例が対象となり,妊婦の重症度は軽症が36例(81.8%),無症状が8例(18.2%)で,原則帝王切開で分娩した.新生児の母子感染症例を認めなかったが,17例(37.8%)で呼吸障害を認め,High flow nasal cannulaや保育器内酸素の治療を要し,治療期間の中央値は2日であった.児の入院中に母乳栄養を開始できたのは37例(82.2%)で,母の隔離解除後に20例(44.4%)が育児指導の母子入院を行った.母子感染と新生児の合併症の予防,育児支...

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Veröffentlicht in:日本周産期・新生児医学会雑誌 2023, Vol.59(2), pp.181-186
Hauptverfasser: 倉田, 浩昭, 中嶋, 敏紀, 香月, 比加留, 湯浅, 千春, 市山, 正子, 酒見, 好弘, 川上, 浩介, 大藏, 尚文, 山下, 博德
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Beschreibung
Zusammenfassung:新型コロナウイルス(COVID-19)の第6波・第7波における当院の母児症例を後方視的に調査し,感染対策の現状と課題を検討した.調査期間中に44例が対象となり,妊婦の重症度は軽症が36例(81.8%),無症状が8例(18.2%)で,原則帝王切開で分娩した.新生児の母子感染症例を認めなかったが,17例(37.8%)で呼吸障害を認め,High flow nasal cannulaや保育器内酸素の治療を要し,治療期間の中央値は2日であった.児の入院中に母乳栄養を開始できたのは37例(82.2%)で,母の隔離解除後に20例(44.4%)が育児指導の母子入院を行った.母子感染と新生児の合併症の予防,育児支援のためにさらなる研究が必要である.
ISSN:1348-964X
2435-4996
DOI:10.34456/jjspnm.59.2_181