固着胎盤のリスク因子に関する検討

【目的】固着胎盤(Adherent placenta)のリスク因子を抽出することを目的とした.【方法】昭和大学横浜市北部病院で単胎経腟分娩を行った3,733例を対象とした.胎盤娩出時に用手剥離を要し,臨床的に固着胎盤(Adherent placenta)と診断した34例をcase群とし,速やかに胎盤娩出に至った群から無作為に選んだ68例をcontrol群として,2群間の母体背景と分娩経過を比較した.case群の胎盤病理についても検討した.【結果】case群においてART妊娠と前期破水が独立した関連因子であった.またcase群は50%に絨毛膜羊膜炎を認めた.【考察】ART妊娠に加え,前期破水は新...

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Veröffentlicht in:日本周産期・新生児医学会雑誌 2022, Vol.58(3), pp.529-532
Hauptverfasser: 清水, 文香, 奥山, 亜由美, 瀬尾, 晃平, イズデプスキ, 龍也, 市塚, 清健, 長塚, 正晃
Format: Artikel
Sprache:jpn
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Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:【目的】固着胎盤(Adherent placenta)のリスク因子を抽出することを目的とした.【方法】昭和大学横浜市北部病院で単胎経腟分娩を行った3,733例を対象とした.胎盤娩出時に用手剥離を要し,臨床的に固着胎盤(Adherent placenta)と診断した34例をcase群とし,速やかに胎盤娩出に至った群から無作為に選んだ68例をcontrol群として,2群間の母体背景と分娩経過を比較した.case群の胎盤病理についても検討した.【結果】case群においてART妊娠と前期破水が独立した関連因子であった.またcase群は50%に絨毛膜羊膜炎を認めた.【考察】ART妊娠に加え,前期破水は新たにAdherent placentaのリスク因子である可能性が示唆された.
ISSN:1348-964X
2435-4996
DOI:10.34456/jjspnm.58.3_529