ワークショップ1「COVID-19」 座長のまとめ

2019年後半よりその存在が知られた新型コロナウイルス(以下SARS-CoV-2)による感染症(以下COVID-19)は, 2020年全世界に急速に拡大し, わが国の周産期医療にも多大な影響を与え続けている. 当初限られた情報の中, わが国の周産期医療現場は妊産婦, 新生児のCOVID-19症例や感染疑い症例を試行錯誤しながら管理してきた. 今回のワークショップでは, わが国の周産期医療センターで積極的にCOVID-19の診療を担ってこられた5名の先生方にご自分の経験を踏まえてご講演頂いた. 旭川厚生病院の中嶋先生からは, 広範囲な北海道北部全体をカバーする総合周産期医療センターで2020年に...

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Bibliographische Detailangaben
Veröffentlicht in:日本周産期・新生児医学会雑誌 2021-04, Vol.57 (4), p.822-822
Hauptverfasser: 大曽根義輝, 前田隆嗣
Format: Artikel
Sprache:jpn
Online-Zugang:Volltext
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Beschreibung
Zusammenfassung:2019年後半よりその存在が知られた新型コロナウイルス(以下SARS-CoV-2)による感染症(以下COVID-19)は, 2020年全世界に急速に拡大し, わが国の周産期医療にも多大な影響を与え続けている. 当初限られた情報の中, わが国の周産期医療現場は妊産婦, 新生児のCOVID-19症例や感染疑い症例を試行錯誤しながら管理してきた. 今回のワークショップでは, わが国の周産期医療センターで積極的にCOVID-19の診療を担ってこられた5名の先生方にご自分の経験を踏まえてご講演頂いた. 旭川厚生病院の中嶋先生からは, 広範囲な北海道北部全体をカバーする総合周産期医療センターで2020年に不幸にも起こってしまった, 感染者数311名の院内巨大クラスターの経過についてお話をして頂いた. 発生直後に直ちに分娩停止となり, 分娩予定であった妊婦の情報収集, 他施設への振り分け, 他施設への依頼および患者への連絡といった膨大な作業が発生した.
ISSN:1348-964X