早産児心疾患の新生児管理
「はじめに」周産期医療の進歩により, 低出生体重児(LBWI)の生存率は著しく改善した. しかし, LBWIに先天性心疾患(CHD)を伴うと, 低体重のため外科治療が困難になることある. CHDを伴ったLBWIの管理について当院で経験した症例をとおして文献的考察とともに, 問題点とその管理法について報告する. 「症例」母体HELLP症候群のため緊急帝王切開で出生した26週4日, 684gの男児. Ap 1/1/4. 当初の診断は, 両大血管右室起始症(DORV)(doubly committed VSD), 動脈管開存症による高肺血流であり, インダシン使用したが動脈管閉鎖せず, 今後の循環,...
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Veröffentlicht in: | 日本周産期・新生児医学会雑誌 2021-04, Vol.57 (4), p.751-755 |
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1. Verfasser: | |
Format: | Artikel |
Sprache: | jpn |
Online-Zugang: | Volltext |
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Zusammenfassung: | 「はじめに」周産期医療の進歩により, 低出生体重児(LBWI)の生存率は著しく改善した. しかし, LBWIに先天性心疾患(CHD)を伴うと, 低体重のため外科治療が困難になることある. CHDを伴ったLBWIの管理について当院で経験した症例をとおして文献的考察とともに, 問題点とその管理法について報告する. 「症例」母体HELLP症候群のため緊急帝王切開で出生した26週4日, 684gの男児. Ap 1/1/4. 当初の診断は, 両大血管右室起始症(DORV)(doubly committed VSD), 動脈管開存症による高肺血流であり, インダシン使用したが動脈管閉鎖せず, 今後の循環, 超低出生体重児の管理目的で当院に転院搬送となった. 日齢5 当院搬送後, 大動脈縮窄症(CoA)が判明した. PDAはPGE1なしで開存しており, そのままPGE1なしで経過をみることとし, 高肺血流に対しては低酸素換気療法を開始した. |
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ISSN: | 1348-964X |